Short essay about ラスト・ムービースター

今回観賞した映画は、「ラスト・ムービースター」です。

主演はバート・レイノルズ、監督はアダム・リフキンです。

 

物語の舞台はテネシー州ナッシュビルで開催される映画祭。

かつての映画スターのもとに主催者から招待状が届きます。

映画祭では自身の出演作の回顧上映と特別功労賞の授与が予定されています。

 

比喩的な書き方ですが、ゲストとホストの関係はもつれ、そしてほどかれていきます。

このほどけていく感覚が映画の見所のように感じました。

主役を演じるバート・レイノルズの人生を重ねているかのような脚本。

行く先々で見つめているのは思い出深い歴史ですが、視線の先に広がるのは未来。

どこかに豊かな人生のヒントにつながる心に残るシーンが見つかるかもしれません。

 

鑑賞を終えて思い出したのはデヴィッド・リンチ監督のストレイト・ストーリーです。

年をとってよかったこと、最悪なことについて話すお爺さんのシーンが印象的でしたが、

バート・レイノルズ爺さんとは若干対照的かもしれません。

巻き戻せないことも確かに多いですが、やり直すかどうかは自分で決められる。

そんなメッセージを感じる映画でした。

 

最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。