Short essay about 死刑執行人もまた死す

今回鑑賞した映画は、「死刑執行人もまた死す」です。

主演はブライアン・ドンレヴィ、監督はフリッツ・ラング。

ナチス・ドイツの高官、ラインハルト・ハイドリヒ暗殺作戦(エンスラポイド作戦)を題材にした1943年製作の作品です。

キャッチコピーは「NOT The End」

 

物語の舞台は第二次世界大戦の最中、ナチス占領下にあったチェコの首都プラハ

占領軍に抵抗する組織のメンバーが死刑執行人と揶揄されたハイドリヒを殺害します。

暗殺者を取り逃したナチスは、報復として市民を捕らえ、順番に殺害することを宣言。

 

作品は自由の獲得に団結するプラハ市民の高潔な闘い、屈しない意志を描きます。

自由がもたらされる以前の壮絶な歴史。

第二次大戦中製作の作品であり、政府プロパガンダの思惑もあるのかもしれませんが、

反戦的な脚色ではなく、反ナチス、共闘の精神が色濃い作品のように感じられました。

 

最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。

 

Short essay about ソウル・フラワー・トレイン

今回鑑賞した映画は、「ソウル・フラワー・トレイン」です。

主な出演は平田満真凛咲世子、監督は西尾孔志。

キャッチコピーは「田舎で待つ全ての親へ 都会に出てきた全ての子らへ」

 

大分の田舎から一人娘が暮らす大阪へと初めて向かう父。

物語は、大阪に向かう道中のハプニング、一期一会の出会いと人間模様、

父が想像もしなかった久しぶりに会う娘の今、そして、

娘の将来に理想と幻想を抱きながらも娘の幸せを願う父の哀愁を描きます。

 

悩みや不安を笑い飛ばし、自ら檄を飛ばして生きる、大阪人的人情の物語でした。

最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。

 

Short essay about わすれな草

今回鑑賞した映画は、「わすれな草」です。

主演はグレーテル・ジーベキング、監督はダービット・ジーベキング。

キャッチコピーは「今日は他人、時どき知人、でも愛があれば大丈夫」

 

認知症を発症し、大切な記憶の多くを失くしていく母、寄り添う父、家族。

夫婦と家族の歴史、繋がり、思いやり、愛する想いを収めたドキュメンタリー作品です。

本作の監督は、夫婦にとって三人目の子供であり、ドキュメンタリー作家の長男。

 

認知症の母がずっと一緒に暮らしてきた家族と新しい人生を紡いでいく物語。

家族を幸福な気持ちにする母グレーテルの穏やかな表情が印象的な作品でした。

 

最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。

 

Short essay about アルゼンチン1985 ~歴史を変えた裁判~

今回鑑賞した映画は、「アルゼンチン1985 ~歴史を変えた裁判~」です。

主演はリカルド・ダリン、監督はサンティアゴ・ミトレ。

 

物語の舞台は1985年、軍事独裁政権崩壊直後のアルゼンチン。

軍事政権による国民への過剰な弾圧、暴力、人権侵害を司法が裁く。

史実に基づく作品です。

 

被告である軍事政権側からの執拗な嫌がらせや脅迫に怯え、検事の引き受け手のいない裁判。

一人の熟練検事とまだ経験の浅い若者ばかりのチームが司法の正義に挑みます。

検事という職務の使命、誇り、信念が、家族が弾圧の犠牲となった遺族の悲しみを法廷での証言に結実させ、国中の世論の高まりへと導きます。

 

随所で描かれる、家族の励ましと支え。

何気ない一言で世のお父さんは本気になるものなのかもしれません。

 

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Short essay about Close Encounters of the Fifth Kind: Contact Has Begun

今回鑑賞した映画は、「Close Encounters of the Fifth Kind: Contact Has Begun」です。

出演はDr. スティーブン・グリア、監督はマイケル・マッツォーラ。

 

作品は、様々な映像、報道、各界の関係者へのインタビューを通して、UFOや地球外生命体と人類との接触の事実や、未知の文明、未知のテクノロジーの存在に迫ります。

 

鑑賞の際、日本語吹替えや字幕が設定できず、やむを得ず、字幕無しの英語音声で視聴。

そのため、正確なところの理解に遠く及んでおりません。

 

政府の情報操作や隠蔽は自由を制限している。未知のテクノロジーを有効に活用すれば、地球や人類が抱えている問題の解決に道が拓ける。というのが作品の主張なのかなと思いました。

 

最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。

 

Short essay about CRSHD クラッシュ

今回鑑賞した映画は、「CRSHD クラッシュ」です。

主な出演はイザベル・バルビエ、ディークシャ・ケトカー、サディ・スコット。

監督はエミリー・コーン。

キャッチコピーは「CONGRATULATIONS  HOT STUFF...#UVEBEENCRUSHED」

 

物語の舞台はアメリカ。

夏休みを目の前に控えた仲良し女子三人組は同じ大学に通っています。

秘密の約束の実現に向け奮闘する女心と友情を描く物語です。

 

すれ違い、行き違い、勘違い。

人は実際に経験したことから一番多くを学ぶのかもしれません。

文化や価値観の多様さに慣れ親しみ、自分を磨いていく姿に逞しさの根底を見る気がします。

 

アンネの日記の著者、アンネ・フランクの雰囲気に似た女優さんでした。

最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。

 

Short essay about 地雷を踏んだらサヨウナラ

今回鑑賞した映画は、「地雷を踏んだらサヨウナラ」です。

主演は浅野忠信監督は五十嵐匠。

キャッチコピーは「あんたは本当に自分の人生を生きているのか?」

 

戦場カメラマン、一ノ瀬泰造氏の書簡、書籍を原作に映画化された作品です。

カンボジア政府軍と武装組織クメール・ルージュとの内戦が激化する1972年、

撮影機器を携え、現地の村を拠点に単身で撮影活動に孤軍奮闘する経緯が描かれます。

 

内戦に巻き込まれ命を失う子供達、カンボジア人の友人の結婚式、前触れなく訪れる死。

26歳で世を去ることになる青年が一心に求めたカンボジアの聖地に、

命の輝きと営みに焦点を当て続けた氏の、秘めたる情熱の叫びがこだまします。

 

最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。