Short essay about 禁じられた歌声

今回鑑賞した映画は、「禁じられた歌声」です。

主演はイブラヒム・アメド・アカ・ピノ、監督はアブデラマン・シサコ。

 

作品の舞台は西アフリカ内陸のマリ共和国サハラ砂漠南端の街トンブクトゥ

イスラム過激派組織による占拠、支配、暴力に苦しむ人々の抵抗が描かれます。

 

砂漠化、衰退、貧困が取り囲むマリの人々の暮らしぶり。

教育を受けられず労働に従事しなければならない子供達。

娯楽が禁止され、教義に背く行為は懲罰や処刑の対象とされる偏った秩序。

一方的に奪われる安全、糧、家族。到底、健全とは考えられない社会です。

 

世界各地で起こる侵略、差別、暴力、苦しむ人々の報道が絶えません。

マリにおいては政府軍や対テロ軍事介入中のフランス軍イスラム過激派組織との武力衝突、ひいては治安情勢の悪化が続いている状況に今なおあるようです。

(外務省 海外安全ホームページ参照)

 

これまで馴染みの薄かったマリを、このような国として知ることは悲しいことですが、国際的な協力と支援を必要とする人々に世界の関心を集める力のある映画のように感じました。

最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。