Short essay about 行き止まりの世界に生まれて

今回鑑賞した映画は、「行き止まりの世界に生まれて」です。

3人の青年の12年間を収めたドキュメンタリー。監督はビン・リューです。

 

舞台はアメリカ中西部、イリノイ州の町、ロックフォード。

1970年代まで繁栄した産業は衰退し、生活苦世帯の増加や治安の悪化が町を覆い、

ラストベルト(錆びついた地帯)、全米最も惨めな町、という不名誉な称号を冠する地域。

 

登場する3人が仲を深めるきっかけはストリートでのスケートボード

それぞれが、苦悩、不安、痛み、反発を抱えた生活を送ってきました。

自らの意思で家族との生活や環境を変えようとするも厳しい現実に行き詰まる姿が

赤裸々に描かれていきます。

 

スタンド・バイ・ミー的ドキュメンタリー作品のように感じられる一面もありますが、

カメラが捉えるリアルな表情、感情、心情、風景は、家族との将来を真剣に考えている

3人の叫びへの共感と、彼らの将来を強く願う気持ちが込められているようでした。

支えとなるものの大切さが随所に散りばめられた作品のように感じられました。

 

最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。