Short essay about イーストサイド・寿司

今回鑑賞した映画は、「イーストサイド・寿司」です。

主演はダイアナ・エリザベス・トレス監督はアンソニー・ルセロです。

物語の舞台はカリフォルニア州オークランドの寿司レストラン。

そこで厨房の裏方スタッフとして働き始めたメキシコ人女性。

初めて食べる寿司との出逢いをきっかけに寿司職人への道を模索する物語です。

 

研鑽を積み、同僚の職人に認められる腕前へと上達していく主人公。

しかし、日本人オーナーは彼女が握る寿司をお客に提供することを許可しません。

 

日本の寿司の伝統、誇り、アイデンティティを重んじることを是とするオーナーと、

国籍やジェンダーといった偏見に捉われずフェアネスを訴える主人公の間に

日本の寿司をリスペクトする気持ちの違いはありません。

感じたのは、日本という立ち位置のインターナショナルな視点のオーナーと、

豊かな独自性とグローバルな視点で寿司に対峙する主人公との対比。

インターナショナルとグローバルは、相撲と柔道の違いで説明されることがありますが、

寿司や和食や日本の文化には、世界中多くの地域で受け入れられ、進化し、楽しまれながら

グローバル化したものがたくさんあることを誇らしいことと思います。

独自性によって多様化していく過程が、寿司という日本人にとって身近な題材で描かれている、そんな映画のように感じました。

 

最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。