今回鑑賞した映画は、「コーヒー&シガレッツ」です。
監督はジム・ジャームッシュ。
11の短編で構成された全編白黒のオムニバスです。
モノクロのせいか、店内の小道具の効果か、ノスタルジックな雰囲気が漂います。
演出に用いられる茶道具の数々、会話を楽しむ相手によるTPOの使い分け。
時に家族親類あるいは友人と、時に店員との日常の話題を描きます。
距離感をグッと近づけてくれる相棒的な役割のコーヒー&シガレッツ。
店に集う目的は様々ですが、互いの境遇によらず同じコーヒーを愉しみ、紫煙を燻らす。
気の置けない友人とのシーンはもちろん、緊張感漂うシーンの一服にも滲むユーモア。
コーヒーを準備して鑑賞するべきでした。
最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。