Short essay about ペイン・アンド・グローリー

今回鑑賞した映画は、「ペイン・アンド・グローリー」です。

主演はアントニオ・バンデラス、監督はペドロ・アルモドバルです。

陽光艶やかなスペインを舞台に、創作と人生に再び向き合う映画監督の姿が綴られます。

 

かつて世界的に成功した映画監督。母親を失った悲しみや、からだの痛みを薬物で紛らわ

せる荒んだ生活に身を落としており、映画制作からも遠ざかっています。

脳裏には母との幼少時の暮らしと思い出が蘇っては消え、人生の終着を思わせますが、

友人の支援やかつての恋人との再会を通じ、自らの考え方や生活に変化がもたらされていく。

 

気持ちが生まれ変わる瞬間が人生には何度も何度も訪れるものなのかもしれません。

きっかけは大きな決断かもしれないし、些細な選択かもしれない。

あるいは想像だにしない偶然かもしれないし、計画と準備の賜物かもしれない。

 

人生の光と影は表裏一体。景観の美しさと人生を陽気に楽しもうとするスペイン文化の

風土がそう教えてくれる、そんな映画のように感じました。

 

最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。