Short essay about 白痴

今回鑑賞した映画は、「白痴」です。

主演は浅野忠信甲田益也子、監督は手塚眞。1999年制作の作品です。

原作は1946年に坂口安吾が39歳で発表した代表作的小説。

 

舞台は敗戦下の日本。物語は、映画制作会社で見習いとして働く青年の孤独、

戦中戦後の荒廃と混乱に蠢く日本社会、青年と白痴の女との関係を描きます。

 

光と影、美しさと醜さどちらにも執着を感じる映像表現が印象的な作品でした。

孤独が人を惹きつけるというのは皮肉に感じられますが、不条理に翻弄されながら

互いを求める純粋さや若い情緒、冷めた情熱を描いた作品のようにも思われました。

 

最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。