Short essay about キアロスタミ監督 ジグザグ道三部作

今回鑑賞した映画は、ジグザグ道三部作(またはコケール・トリロジー)です。

「友だちのうちはどこ?」、「そして人生はつづく」、「オリーブの林をぬけて」の三作。

監督はアッバス・キアロスタミです。

 

物語の舞台はイラン北部の村コケール。

友だちにノートを届けるために村を奔走するひとりの少年を描く「友だちのうちはどこ?」

地震に見舞われたコケールを訪れる監督親子の実体験に基づく「そして人生はつづく

一度振られた女性にひたむきな想いを打ち明け続ける男性を描く「オリーブの林をぬけて

 

どの作品にも登場するコケールのジグザグ道。

目標へ辿り着くのは容易ではないことを象徴するシーンです。

ジグザグの坂道たちを作品に登場する人物たちは時に走り抜け、時に弛まず登り続けます。

頑固者同士がぶつけ合う意地、芯の強さと真っ直ぐさへの恵愛が描かれているように感じ、

彼の地で生きる人々の姿が心に残る映画でした。

 

最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。